
当院では診察椅子に座り、対面した状態で処置をするのではなく、ベッドに仰向けに寝た状態で、顕微鏡を使って診察・処置を行います。安定性が大幅に保たれ(体勢が変わったり、動くと危険)、より安全に処置が出来るためです。
耳そうじ
当院の院長は、耳そうじのエキスパートです。今までに取った耳垢はトラックn台分?

「耳垢」とは、鼓膜や外耳道の「古くなった表皮」が、新陳代謝で日々少しずつ外へ運ばれ、垢になっているものです。
体質などにもよりますが、時として耳の穴を塞いでしまうほど溜まると、聞こえにくさや痛みを感じたりします。この場合は「耳垢塞栓」となり、除去が必要です。
しかしながら、耳内は自分自身では目視確認できない箇所かつ、非常に繊細です。
(自己流の耳掃除で)やり方を間違えると … 耳道を傷つけたり、耳垢を更に奥に押し込んでしまったりと、炎症・不調の原因を作ってしまうケースも散見されます。
耳そうじのためだけに来院いただく患者さんも多いですよ! よく「先生は耳掃除が上手」「全然痛くなかったよ」など、お褒めの言葉をいただいております🙂
近年、歯医者さんで「予防歯科」が注目され、定期的に通っておられる方も増えてきていますよね。耳に関しても、定期的に(1~3ヶ月に1回など)プロにメンテナンスを委ねることで、不調を未然に防ぐ効果があります。
そして、歯医者さんが正しい歯磨きの仕方を教えてくれるのと同様、日々ご自宅でされる耳のケアについても、注意すべきポイントなどをアドバイスいたします。
耳の病気
よくある耳の病気・炎症について、その一部を記します。
外耳炎
外耳道(鼓膜より外側の部分)の皮膚に炎症が起きる感染症です。細菌や真菌などが原因となります。耳のかゆみ・痛み、耳だれなどの症状が現れます。
耳かきのし過ぎで外耳道を傷つけたり、イヤホンや耳栓の長時間使用などが原因となることが多い疾患です(長時間耳の穴が塞がった状態 → 湿気がこもり菌が繁殖しやすいため)。夏場には、海水浴やプールなどがキッカケとなることも。
違和感を感じられたら早めの治療をお勧めいたします。
急性中耳炎

中耳炎とは、風邪などで鼻やのどに増殖した細菌やウィルスが、耳と鼻をつなぐ耳管(じかん)を通って中耳(鼓膜の奥)に入り、感染や炎症を引き起こす疾患です。
特に小さなお子様や免疫力が落ちている方に起こりやすく、ズキズキとした痛み、耳だれ、発熱が現れるのが特徴です。
診察には、顕微鏡下の鼓膜の腫脹・発赤の確認が必要です。状態に応じて、膿の除去や、抗菌薬の投与などの治療を行います。
大人の患者さんであっても、怖い、痛そうとの印象を持たれる処置ですから、お子さんが怖がるのは当たり前です。しかし急性中耳炎を放置すると、難聴の原因になる滲出性中耳炎に移行したり、髄膜炎(脳を覆う膜の炎症)に移行する危険もありますので、早期診断・早期治療が鉄則です。
滲出性中耳炎
こちらは急激な「痛み」よりも、「詰まり感」「聞こえにくい」といった不快感が続く場合が多いのが特徴です。

鼻や喉の粘膜の状態が悪く、耳管を通じて正常に空気と湿度が交換されず、粘性の高い液体(滲出液:しんしゅつえき)が中耳の隙間に停滞してしまうことで起こります。鼻水や耳管の詰まりを改善するお薬での治療や、鼻・喉の処置を併せて行います。
大人の方でしたら、「最近なんか聞こえにくいな」など違和感を自覚したら、一度受診してみてください。
小さなお子様の場合は、「呼んでも振り返らない」「テレビの音が大きい」など、「耳の聞こえが悪いかもしれない」というサインを見逃さないことが気づきのポイントです。
突発性難聴
「さっきまで/昨日まで普通だったのに、急に音が聞き取れなくなった」状態を指します。多くの場合、片耳で起こるのが特徴です。早期の対応が予後に直結するため、すぐにでも受診・治療してください。
加齢性難聴
加齢に伴って、数年〜十数年単位でゆっくりと聴力が低下していく老化現象です。投薬での治療はできませんが、ケースバイケースで補聴器などをお勧めすることがあります。
めまい

めまいの原因の半数以上は、内耳の異常によるものです。受診の際、
- いつから: 突然起きたか、何日前からか
- めまいの種類: 天井がぐるぐる回る(回転性)、ふわふわする(浮動性)、気が遠くなる感じか
- 他の症状: 耳鳴り、耳の詰まり感(難聴)、吐き気があるか
- 持続時間: 数秒か、数時間か、ずっと続くのか
を教えていただくと、診断がスムーズになります。診察結果に合わせて、投薬治療や生活習慣改善の指導を行い、治癒を目指します。
メニエール病
激しい回転性のめまい・難聴・耳鳴り・耳の閉塞感などが繰り返し起こる疾患です。内耳の水分が急増してむくむ「内リンパ水腫」がその核心です。
めまい止めの点滴や、むくみの原因となる過剰な水分を排出するための利尿薬、ビタミン剤の投与などでの治療を行います。
過労やストレス、睡眠不足などがキッカケで起こるとされており、特に30~50代の女性に多くみられます。ゆえに投薬治療のみならず、生活習慣改善での根本的な解決が必要となります。